角掛さんのこと
2013年 12月 04日
こちらでも触れさせていただきましたが、私が初めてお会いしたのは、2004年の瀬戸焼祭でした。
当時瀬戸で勉強中の妹から
「すごく好きな作家さんがいる」
と手持ちの作品を見せてもらっていたのですが、お店を始める時には是非お願いしようと二人で決めたのがつい最近のことのように思い出されます。
作家仲間にも多くのファンがいらっしゃるくらい、しっかりしたデザインの素晴らしい造形の器を作られる方ですが、ご本人はとてもシャイで謙虚な方。
(と書かれるのも恥ずかしがられるかもですが)
今回もいろいろ取材したくてご質問したのですが、いつものようにほとんどはぐらかされてしまいました(笑)
でも、最初にお客様への言葉として頂いた
「形と器として機能の両立が作っていて悩むところです。
でも、器である以上、使ってもらえれば嬉しいです」
という言葉に今も変わりなく、
「これからもそう思って毎日作り続けていきます」
とお話しされていました。
研鑽を積まれてきたことはお仕事にもそのまま表れています。
造形の美しさと機能の高さはもちろんですが、特に感じるのは、使っている時の安心感。
しっかり焼いてあり、薄手にも関わらず頼もしい。
特に急須は、言葉で表現するのが難しいのですが、キレといい放物線の美しさといい、注ぐのがとても楽しく、最後の一滴まで美味しいお茶が入ります。
展示会当日もキレを試していただくことが出来ますので、是非一度お手にとって頂きたく思います。
7日は角掛さんも在廊されます。いつもニコニコした笑顔がいい方で、お会いしたらますます作品に愛着を感じて頂けることと思います。
写真は取材した時のもの。
一度轆轤挽きを拝見したく、お願いしてしまいました。
「僕は轆轤下手なんですよ…」と言われながらもするすると形が出来上がっていきます。
動画を撮影させて頂いたので、そちらもご興味のある方にお店でご覧いただけたらと思います。
元々内装のお仕事をされていたので、工房のリフォームは全てご自分で。
白い石を敷いた、奥へと繋がる印象的なアプローチは奥様によるものだそう。
海辺のとても素敵なご自宅と工房でした。
器の魅力、ものつくりへの姿勢、工房の空気まで全部残さずお伝えできる展示会に出来たらと思います。
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「質実剛健の器」
ー 常滑の工房から 角掛政志陶展 ー
2013.12.7(土) - 12.16(月)
11:00 - 17:00
10日(火)休み
作家在廊日 7日(土)
「美味しいお茶を入れる会」
講師 下山桂次郎氏
http://www.qualitea.jp/index.html
12.7(土)
一部 13:00 - 14:00
二部 14:00 - 15:00
(参加費無料)
会期中はお茶席もご用意しております。
お気軽にお越しください。
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「ゆくり」
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