加賀雅之さんのこと①

4月24日までゆくりで個展していただいた加賀雅之さん。
陶器やガラスが多かったゆくりでは、個展として
展示会をしてくださった初めての木工作家さんです。

木工の世界に飛び込まれたのは30歳の頃。
東京、香川でメーカーの営業の仕事をされていましたが、

「木工を、ものづくりを仕事にしたい、
自分の手で作ったものをお客様に届けたい」

という思いから、岐阜県高山市の職業訓練校木工科に
入校されました。

卒業後は高山市内の木工会社に勤務しながら、
仕事が終わると、独立を志す仲間と借りた
作業場で注文家具を夜中まで作り続ける日々。

飛騨に移住して7年が過ぎた頃、
2012年に縁あって岡山は美作市上山の地にて
独立・開房されました。

上山、岡山の方は棚田のことで耳にされたこともあるかもしれません。
伺った頃はまだ冬でしたが、今は緑が眩しい棚田が見られると思います。
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「周りに家がないから音も気にしないで仕事できるんですよ」
母屋に隣接する工房では、毎日夜遅くまで制作に打ち込まれています。
工房は高山から一年通って準備をされたそうです。

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工房名「Semi-Aco」のこと

独立して付けた工房名「Semi-Aco」は、エレキギターと
アコースティックギターの良さを併せ持つセミアコースティック
ギターから命名されたもの。そこには
「工業製品と工芸作品の間のような仕事がしたい」
という加賀さんの思いが込められています。

手跡を消すようにぎりぎりまで削ぎ落した引き算の作風。

「どんなに工業製品に近付けても、これは『加賀の仕事だ』と
いつかわかってもらえるようになれたら嬉しいです」

そう言われる加賀さんですが、精密で端正な中にも
温かみがある作品は、すでにご本人そのものであり
穏やかな中にも一貫したぶれない芯の強さを感じます。

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真っ直ぐな美しい彫りにサクサク彫っているようにも思えてしまいますが
削りかすを見ていただくとわかるように、一刀一刀進めて彫ったもの。
木を彫るというのは、想像以上に堅くて力が要る仕事なんですね。


続きます。



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by yukuri-2006 | 2016-05-20 16:00 | *工房訪問 | Trackback | Comments(0)

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