加賀雅之さんのこと②
2016年 05月 20日
木と加賀さん
工房を訪れた際、製材されてこれから家具や器になる
原木を見せてくださいました。
「作品になるとわかりにくくなりますが、これは
立っていた時のままの姿なんですよね。
僕より長く生きてきたんだな… と。
なるべく無駄がないように使わせてもらいますからと、
自然に手を合わせたくなるような気持ちになります」
単に材料としてみるのではなく、敬意を払って向かう姿に
改めて心を動かされました。
こういう方だから、自然と作品にも、優しさだけでなく
凜としたものが滲むのかもしれません。
でも、本当はなんでもそうなのでしょう。
普段は暮らしの中で、
楽しく、何気なく使い、
時にはその言葉を
思い出して慈しめたら。
そうすればもっと心豊かに
なれそうな気がします。
続きます。