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カテゴリ:*工房訪問( 15 )

窯焚き@寺園証太工房


5月23日から焚き始めた寺園証太さんの窯。
昨日6月1日に焚き終わりました。

こちらは写真家ムサシさん撮影。
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撮影時の映像は、寺園さんがインスタグラムにアップされています。
寺園さんインスタグラム






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ゆくりHP

6.25 - 7.3
「土の上に暮らす、幸せのかたち」
寺園証太 陶展


7.6 - 7.18
「つくる家族 の 暮らしとしごと」
寺園証太(陶)ムサシ(写真)二人展 


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by yukuri-2006 | 2016-06-02 23:42 | *工房訪問 | Trackback | Comments(0)

加賀雅之さんのこと③

お話している中で、印象に残った言葉があります。


「打ち上げ花火をあげなくてもいい、
この仕事を長く続けてゆくためにも
目と手と心が届くところで仕事がしたい」


メーカーに勤務されていた経験があったからこそ
出てきた思いを大切にされています。

自分にとって本当に大切なことは何か、
どうありたいか。


会期中、時間が終わってから何度もお話をすることが
ありましたが、加賀さんは本当にぶれない。
そして、自分のことより人のことを心配する方なんですよね。

素晴らしい方とお仕事できて、それがとても光栄で
終わった後も、うれしい余韻がずっと残っていました。

展示会はその日までいろいろお話をする機会が多く、
その分人柄に触れることも多いですが、いいものを作っている方は
やはり感動も多いです。

流れの速い時代であっても、きっと加賀さんは
地に足をつけて歩まれるだろうなあ。


明日明後日、もしフィールドオブクラフト倉敷
加賀さんと会われたら、どうぞお話ししてみてください。
「心が届く」人です。

加賀雅之さんHP 「Semi-Aco  木のものづくり」

ブログの中で、ゆくりや私についても
取り上げてくださっているのですが、
とてもじんわりきました。
加賀さん、本当にありがとうございます。

来年もお約束しておりますので、また楽しみになさってください。
もちろん常設も。


最後に、次の記事で木工のお手入れのことを
お聞きしたものをアップしますね。



こちらの写真は加賀さんからお借りしたものです。
小さなのがちょっとほしい時があるんですよね、
カッティングボード。コースターにも使えてとても便利です。

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by yukuri-2006 | 2016-05-20 20:17 | *工房訪問 | Trackback | Comments(0)

加賀雅之さんのこと②

木と加賀さん


工房を訪れた際、製材されてこれから家具や器になる
原木を見せてくださいました。
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「作品になるとわかりにくくなりますが、これは
立っていた時のままの姿なんですよね。
僕より長く生きてきたんだな… と。
なるべく無駄がないように使わせてもらいますからと、
自然に手を合わせたくなるような気持ちになります」



単に材料としてみるのではなく、敬意を払って向かう姿に
改めて心を動かされました。
こういう方だから、自然と作品にも、優しさだけでなく
凜としたものが滲むのかもしれません。

でも、本当はなんでもそうなのでしょう。



普段は暮らしの中で、
楽しく、何気なく使い、
時にはその言葉を
思い出して慈しめたら。
そうすればもっと心豊かに
なれそうな気がします。



続きます。                        


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by yukuri-2006 | 2016-05-20 19:37 | *工房訪問 | Trackback | Comments(0)

加賀雅之さんのこと①

4月24日までゆくりで個展していただいた加賀雅之さん。
陶器やガラスが多かったゆくりでは、個展として
展示会をしてくださった初めての木工作家さんです。

木工の世界に飛び込まれたのは30歳の頃。
東京、香川でメーカーの営業の仕事をされていましたが、

「木工を、ものづくりを仕事にしたい、
自分の手で作ったものをお客様に届けたい」

という思いから、岐阜県高山市の職業訓練校木工科に
入校されました。

卒業後は高山市内の木工会社に勤務しながら、
仕事が終わると、独立を志す仲間と借りた
作業場で注文家具を夜中まで作り続ける日々。

飛騨に移住して7年が過ぎた頃、
2012年に縁あって岡山は美作市上山の地にて
独立・開房されました。

上山、岡山の方は棚田のことで耳にされたこともあるかもしれません。
伺った頃はまだ冬でしたが、今は緑が眩しい棚田が見られると思います。
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「周りに家がないから音も気にしないで仕事できるんですよ」
母屋に隣接する工房では、毎日夜遅くまで制作に打ち込まれています。
工房は高山から一年通って準備をされたそうです。

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工房名「Semi-Aco」のこと

独立して付けた工房名「Semi-Aco」は、エレキギターと
アコースティックギターの良さを併せ持つセミアコースティック
ギターから命名されたもの。そこには
「工業製品と工芸作品の間のような仕事がしたい」
という加賀さんの思いが込められています。

手跡を消すようにぎりぎりまで削ぎ落した引き算の作風。

「どんなに工業製品に近付けても、これは『加賀の仕事だ』と
いつかわかってもらえるようになれたら嬉しいです」

そう言われる加賀さんですが、精密で端正な中にも
温かみがある作品は、すでにご本人そのものであり
穏やかな中にも一貫したぶれない芯の強さを感じます。

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真っ直ぐな美しい彫りにサクサク彫っているようにも思えてしまいますが
削りかすを見ていただくとわかるように、一刀一刀進めて彫ったもの。
木を彫るというのは、想像以上に堅くて力が要る仕事なんですね。


続きます。



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by yukuri-2006 | 2016-05-20 16:00 | *工房訪問 | Trackback | Comments(0)

ご無沙汰していました

大変ご無沙汰しております。
そしてお休みも多く申し訳ありませんでした。

今年はいろいろ動かなければならないこともあり
一人ですのでお休みさせてもらうことも度々あるかもしれません。
でも、急なことはご迷惑になりますので極力ないようにと思います。
お休みの間にもし来てくださった方がおられましたら、大変申し訳ありませんでした。


寺園証太さんのDM、今回かなり時間掛けて作りこんでいます。
いや、毎回これ以上できないと思うところまで全力なんですが、特に濃いものになりそうです。
岡山では初個展とのこと。
地元の方の地元初個展。気が引き締まります。
でもうんと楽しいものに、寺園さんの魅力全開でいきたいと思います。

さて、明日明後日は倉敷の「フィールドオブクラフト倉敷」。
先日個展してくださった加賀さん、そちらに参加されています。
加賀さんのことをこちらにも書かなければとずっと思っておりました。
本当は一番に書かねばのところなんですが(汗)

ではでは、次の記事からスタートしますね。



いい季節ですね。
茶菖蒲の花が咲きました。
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小さくて心配していた山アジサイも無事繊細なお花をつけました。
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by yukuri-2006 | 2016-05-20 14:53 | *工房訪問 | Trackback | Comments(0)
お待たせしました、稲垣さんの工房訪問記の続きです。


今はすっかり「鍛金の人」という印象の稲垣さん。

ですが、ものづくりを志した際興味を持っていたのは木工であり彫刻的なものだったとか。
金沢美術工芸大学での木工は漆がメインだったそうなのですが、彫刻をしたかった稲垣さんは、その選択の時に敢えてどちらかといえば好みの素材ではなかった金属を選んだそうです。

金属もいろいろな製法がありますが、鍛金とは金属の塊に熱などを加えたり、一目一目叩き延ばして成形していく技法のことです。
古くは武具や仏具などに用いられてきた手法だそうです。

大学に入って間もない頃は金属でのオブジェを制作したり、大きいものを時間を掛けて造ることが多かったのだそうですが、一人暮らしを始め、身の回りのものに触れる度に暮らしのものへの興味が湧いてくるように。

そうした心境の変化の中で偶然出会ったのが柳宗理氏だったそうです。
「とにかくお聞きする話全部がすごく面白くて」

そこからは彫刻から工芸へとどんどん気持ちが移っていき、
「暮らしのものを金属で作りたい」
と思われるように。

こちらは大学で初めて作られた『珈琲ドリップポット』。
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渋い色に変色していますが真鍮製です。

そして卒業制作で作られたのがこちらです。
『純銀と黒檀のアフタヌーンティーセット』
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こうしたものは当時柄の部分も金属で制作されることが基本と学校では教えられていたそうなのですが、持ち手は熱くない方がそのまま直接持てるという理由から木で作られています。

敢えてそうされたこの作品からは、暮らしのものや使う人への愛情、これから進むべき方向への覚悟のようなもの、また、ご自分の感性を信じて芯を貫いてこられた意志の強さを感じられました。


卒業されてからは京都で美大受験予備校講師として勤務されながら、鍛金工房「WESTSIDE33」のご主人であり現在その道62年の職人・寺地茂氏に師事され、技を磨かれました。
(寺地茂さん、2011年の10月20日に放送された和風総本家・「ニューヨーク」で出演なさっています)

その後2003年に現在の住所に工房兼店舗兼住居『Dine Factory』を開店し、鍛金での日用品の制作を開始され、今に至ります。



いつも、転機の時には最高の師に出会うことが出来たと言われる稲垣さん。
ものづくりへの真摯な姿勢と謙虚な心を持たれた方だといつも思わされるのですが、そういう方だからこそなのかもしれません。


現在は堺のクラフトフェア「灯しびとの集い」の実行委員もされています。
ご自身、クラフトフェア松本などでの人との出会いに大変感謝されていて、「灯しびとの集い」にも恩返しのような気持ちで関わられているとお聞きしました。
私も数年前までクラフトフェアに関わっていたので、活動への思いなどもたくさんお互いにお話しさせて頂きましたが、「人に支えられて今がある」というお気持ちにとても共感致しました。


次回はもう一度稲垣さんのことを。
作品について書かせていただこうと思います。





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ものづくり便り、更新しています。
今回は岡山の「カフェZ」さんでのヨシダコウブンさんの個展と、大阪の「暮らし用品」さんでの鳥山高史さんの個展です。
また、まだまだ各地で展示会中です。
「ものづくり便り」
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いつも読んでくださってありがとうございます。
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by yukuri-2006 | 2013-07-07 20:38 | *工房訪問 | Trackback | Comments(0)
お時間掛かりました!
すみません、どうも写真のアップが難しくなってます(汗)
(うーむ、設定変えたのですが縦長のものがまたしてもおかしいですね。スプーンはもちろんあんな形じゃないです。たぶん明日には戻せると思います、少々お待ちください)追記:直りました。失礼しました。


稲垣さんの工房訪問の続きです。

普段目にすることのない、不思議な形の金槌もあります。
深い部分に使ったり、一点に大きな圧力を加える時に使われるそうです。
下の標語がいいですね!
(すみません、標語の部分切れていました)
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お茶を出していただきました。
稲垣さんの真鍮の菓子切りとアルミの小皿。
すごく使いやすく、繊細で品のいい一品。
漆や磁器などにもよく合いそうですね!
アルミの小皿も丁寧な作り。
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「カトラリーも好きなのでもっといろいろやってみたいんですが…」

カトラリーは小さくても大きいものとそれほど変わらないくらいの時間と手間がかかるとのこと。
プロにとって、新しいものを世に出すことは「作ってみました」という簡単なことではなく、形をミリ単位で精査しながらなんですよね…

今、ゆくりのお客様のご依頼で作っていただいているスープスプーン。
「これも、もっと柄の部分のラインを整えようと思います」とのこと。
出来上がり楽しみです!
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ちょっと下を向かれていますが、愛猫のミラボーちゃんと。
ミラボーちゃんが鳴く度にお返事されていました(*^_^*)
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もうちょっと続きます。



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各地で展示会中です。お近くの方は是非。
「ものづくり便り」
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by yukuri-2006 | 2013-07-04 00:30 | *工房訪問 | Trackback | Comments(0)
稲垣さんの作家さん訪問記、お待たせしております。
金属という素材のことをどうお伝えしようかと思っておりますが、少しずつ。

稲垣さんの工房兼お店は、阿倍野区の大通りに面したところにあります。
かつては古道具屋さんだったそうで、今も看板はそのまま。
お店の名前は
「Dine Factory(ダインファクトリー)」。
目を引く素敵な佇まいです。すぐ前に「北畠公園前」のバス停があります。
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ショーウインドウ。すべて稲垣さんの作品です。
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工房の中に入らせていただきました。
いろいろなものがかっこよく収納されている店内。
見る道具全てが面白く、しばし見させていただきました。
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カトラリーが制作順に並べられています。
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こういう道具類をここまで揃えて美しく見せるのは難しいと思うのですが、全てがうまく整頓されて展示のようでもあります。
ここから、あのシャープなカッコいい作品が生まれているんですねえ…

お写真まだまだいっぱいありますが、また続きます!



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by yukuri-2006 | 2013-07-02 23:50 | *工房訪問 | Trackback | Comments(0)
「作家さんを訪ねて」、今日は「まえかけ」の坂田真由美さんです。

素敵なまえかけで人気の坂田真由美さん。
倉敷のクラフトフェアでも毎年参加されているので、ご覧になった方もおられると思います。
私も一枚買わせて頂き、大事に大事にしています。
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しっかりした生地と縫製で、色合わせも素敵。足捌きもスムーズで、巻き方で表情が変わるので一枚でもいろいろ楽しめるんです。
そして、普通のエプロンとはまた違うシャッキリした気分になります。


お約束の日のほんの数日前まで大阪の展示会で多忙だった坂田さんですが、この日はお時間を割いてくださって、たくさんお話して頂きました。

どうして器を中心としたお店をしている私が、坂田さんに、まえかけをお願いしたいと思ったのか。これは、今後どのようなお店にして行こうと思っているのかと繋がっていくのですが…


16年も前から作り続けておられ、ラオスにまで布を探しに行かれ、10年は持つように丁寧に縫製を考えられる坂田さんのまえかけを作る理由は、
「喜んでくれる人がいるから」

おしゃれで素敵なまえかけですが、ただ素敵、というだけではないのです。

疲れていても、そのまえかけを掛ければ頑張れる。
キリッとその気持ちの入るスイッチのような存在。

坂田さんにとって、まえかけとはそんな「道具」であるということ。
そして、日々の家事が少しでも楽しいものになるように「玄関口のような」ものでもあったらと___
そんな風に、使う人への愛情がたくさん詰まったものなんですね。

私は、器も同じだと思うんですよね。
忙しかったり疲れていたりしても、お気に入りの器でお茶を飲めば、ご飯を食べれば、少しでも気持ちが整ってくる。
暮らしをより良いものにする「道具」の一つだと思うのです。

暮らし、主に台所に関わる「道具」として、坂田さんのまえかけも同じように気持ちを癒してくれると思います。
豊かな暮らしのために、美味しいものを作るために、その元気の元になる素敵なまえかけを、器と同じようにゆくりで見ていただけたら。
そんな気持ちでお願いをすることに致しました。

「着物にも似合いそうですよね」
とお話したところ、やはりご希望の方も多いそう。
ご自身も5年前からずっと和裁教室に通われていて、縫製にも技法が活かされています。
最近では男性の方のリクエストもあるそうです。


また、何度洗ってもほどけたりしないように、端は 三つ折に、ミシンもロックミシンではなくダブルステッチに、裾の角は額縁仕上げにして丈夫にキッチリと美しく。
毎日使うものなので丈夫なことはもちろん、機能性をまず一番に、その上でより美しいものを目指されています。


こちらは坂田さんのHP。
http://homepage3.nifty.com/yumizu/
まえかけのいろいろなデザイン。
http://homepage3.nifty.com/yumizu/shoptop.htm
まえかけのこと、いろいろ。
http://homepage3.nifty.com/yumizu/salesp.html
とてもサッパリチャキチャキとした明るい方です。お話が楽しかったこと…!
そして、とってもお料理上手!
ブログを読まれたら、きっとお分かりになると思います(*^_^*)
http://yumizu.cocolog-nifty.com/yumizu/


ゆくりもまた「これからいい器、いいものを使い始めてみたい」と思われる方にとっても玄関口のような存在であれたらと思います。
わからないことは一から何でも気兼ねなく聞いていただけるように、さらには、今までご興味がなかった方にも使ってみたいと思って頂けるようなお店になれたら。
なので見にきてくださるだけでも嬉しいですし、「お話しにきた」と言ってくださったりするのも本当に有難いです。
そして、こちらで選んでいただいた作品は10年経っても「やはり選んでよかった」と思っていただけることと思います。

いずれは、ここでお料理教室も出来たらと考えています。
(実はもう改装はほぼ8割出来ているのですが)
好きな器を選んで「使ってみることができる器屋」。
そして、その時も坂田さんのまえかけを使って頂けたらなあ…
お好きなのを選んで頂いたりして。ますます美味しいものができそう。
なんて、以前からの夢がますます広がってきました。


うん、頑張るぞ!
考える度に、気分はもうまえかけをした感じ。
やりたいことはたくさんあります。
しなければならないことも。
これからがゆくりのスタートのような…

今は日月曜日のみという我儘な営業時間にさせて頂いて申し訳ありません。いずれはもっと来ていただけるように、もっとよく見ていただけるようにと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

坂田さんのまえかけ、秋頃に出来上がる予定だそうです。
その時にはまた更に詳しくお伝えすることが出来ると思います。
どうぞお楽しみになさっていてくださいね(*^_^*)



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こちらもどうぞご覧ください。
岡山県内外の展示会情報です。
ものつくり便り
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by yukuri-2006 | 2013-06-27 23:36 | *工房訪問 | Trackback | Comments(0)
こんばんは。

先日からお伝えしておりました作家さん訪問、お時間掛かりましたがようやく上がってまいりました。
まずは京都の陶芸家、井内素さんです。

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昔ながらの風情ある町中に、そのお住い兼工房がありました。
昨年ご近所からお引っ越しされ、建築家の方やご友人と一緒に改装されたお住まいはとてもいい雰囲気の佇まい。
空気も気持ちよく感じます。
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私が最初にお話ししたのがもう5年前にもなるでしょうか。
ずっとお仕事場に伺いたいと思いながら、お互い都合が合わず今回ようやく叶うことができました。

玄関に隣接した工房。
焼かれるのを待つ器達が棚に並んでいます。
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井内さんの作品のまず特徴的なのは、全て手捻りであるということ。
かつては型を使ったり轆轤での制作もされたりしていたことがあるそうですが、一番しっくりきたのが紐を積み重ねていく「紐作り」という製法だったそうです。

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リズミカルな指跡の残る器はとても薄く美しく成形されていますが、井内さんが作品の中で一番神経を使われているのがそのカタチ。
そば猪口の大きさなら20分程で出来るそうですが、特に器の口辺に近くなるにつれて、神経を注いで仕上げにかかる必要があります。

もちろん器ですから使い勝手がいいというのは当然なんですが、その中で井内さんならではの形を追求し続けられています。

お話の中で弥生土器に惹かれるということをお聞きして、その無駄のない端正な形のルーツを垣間見たような気がしました。
私も弥生土器が大好きなのですが、井内さんの器に惹かれるのは当然だったのかもしれません。
そしてそのカタチは、シャープでいてどれも自然と手の中ですっぽりと収まるような、馴染みのいいもの。丸い人柄の井内さんに似ているような気もします。

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一日に5つ作るのが限界だそうですが、ずっと右手を酷使しているために分厚くなってしまったそう。
井内さんの手のひら。
こうして見ても親指の付け根が左右違いますね…
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窯も見せていただきました。
お使いになっているのは電気窯。安定した雰囲気が出せるのが電気窯の良さ。
ガラスの向こうに見えるのが窯場です。
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電気窯を開けてみたところ。
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焼締も焼いておられますが、これはサヤと呼ばれる角形(丸い場合もあります)の陶製の箱の中に炭を入れ、その中に作品を埋めて焼成します。
こちらがそのサヤ。
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花入はこのような焼締で作ることもよくあるそうですが、可憐な野の花を引き立てる色と形で、しばし活けられている様子を想像してしまいました。
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井内さん、元々はミュージシャンを志しておられたそう。
23歳の時に陶芸家のお父様が亡くなられたことを切っ掛けに、陶芸の道を考えることになったそうです。


紐作りでの制作を始めてから10年。
日々、一つ一つの器と丁寧に向き合いながらコツコツと作り続けておられます。
ゆくりに来られたら、是非手に取って楽しんで頂けると嬉しいです。



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いつも読んでくださってありがとうございます。
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by yukuri-2006 | 2013-06-26 23:28 | *工房訪問 | Trackback | Comments(0)

岡山市北区撫川173-1


by yukuri-2006
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