手彫り印鑑 小峠さんのこと
2013年 11月 01日
ことを。
岡山駅前に手彫りの印鑑のお店「小峠印舗」さんがあるのですが、潤一郎さんはそちらの三代目の印章彫刻技能士。
岡山にはもう手彫りの印鑑を彫るお店も少なくなっているそうですが、今も丁寧に仕事を続けられているお店です。
なぜ手彫りがいいかという理由は
「複製が出来ない、この世に一本しか存在しない」
という、印鑑としては非常に重要な点にあります。
実は小峠さんは妹の嫁ぎ先で、潤一郎さんは旦那さんなんです。
今回は身内の宣伝をするようになってしまいますが…
そのような感情とは関係なく、道具としての良さのみならず工芸的な素晴らしさをいつも見せていただく度に感じていましたので、この機会に書かせて頂きたいと思います。
私も以前印鑑を作ってもらったのですが、その髪の毛程の線の繊細さに人の手でここまで彫れるものかと驚き、さらに初めてお仕事の様子を見せてもらった時には、また驚きました。
非常に繊細ですから、きっとゆっくりと少しずつ彫っているとばかり。
今回、是非見ていただきたく撮影させてもらいました。
こちらです。45秒ほどの動画ですが。
(画像ではなくURLをクリックしてくださいね)
http://youtu.be/a0XymeO8a9w

それから、こちらはお祖父様が使われていた道具。

道具って不思議なんですが、美しさを狙って作られた訳ではないのに、なぜか研がれた美があるようにいつも思います。
一番左の印は特に芸術品のような繊細さ。細かいところまで拡大して是非見ていただきたいのですが、かつてお客様のご依頼で作られたものだそうなので、ここでは控えさせて頂きますね。
もしお店の前を通られたら、ショーケースに飾られていますのでご覧になってみてください。
完成した後は、印伝など色とりどりのケースの中から好きなものを選ぶのも楽しかったです。

身内を褒めるのは恐縮なんですが、小峠家の皆さんは本当にいい方々。
もしこれから印鑑を作ろうと思われていましたら、是非お勧めしたいお店です。