郷土伝統工芸品 「撫川うちわ」
2015年 10月 31日
明日の「まちかど博物館」で近所で展示される「撫川(なつかわ)うちわ」
です。

岡山県の郷土伝統工芸品で、こちらの作品は撫川の保存会の方が作られたものです。
撫川うちわ、残存する一番古い文献によると4代将軍家綱公に献上されたとあります。
この辺りの当時の武士の内職の一つだったそうです。
竹を取りに行くところから始め、細く割り裂いた骨組みは64本。
波のように見えるのは和歌で、「歌つぎ」といいます。
青い方の和紙と白い方の和紙を同じように切り抜き、少し重なるようにするため文字の部分が濃く浮き出して見えます。
絵柄は文字の内容と調和していて、切り絵を挟み、どこかにすかし部分が入れられ作られています。
写真のここには
「千代ませと
菊も舞いたる
姿かな」
とあるそうです。
素晴らしい、しかし気が遠くなりそうな緻密で細やかな仕事です!
こちらも是非実物をご覧頂きたいと思います。