作品ご紹介 ー田鶴濱守人優香 陶二人展②

【裏にも惚れ直す器/デカルコマニー】
c0155980_13074640.jpg

これはDMに書きたかったことです。

作家ものはうつわの裏にも表以上の拘りを
感じることが多いですが、こちらのうつわ
もまた、守人さんならではの雰囲気を
持っています。

美しい色の底に土のちりちりとした質感が
生き生きと見える、ずっと眺めていたい器の
表側。

そして裏返すと…
c0155980_13074821.jpg

この模様は、白化粧土を乾かないうちに
板に乗せ、剥がすことでできるテクスチャで、
守人さんは「デカルコマニー」と呼ばれています。
平たいものには特に裏にこのテクスチャが
施されています。

デカルコマニーとはフランス語の
「décalguer(転写する)」
に由来するもので、美術技法用語だそうです。
作者の意図しない偶発的な形態を写し取る
ことを目的としています。

守人さんは美大生時代は油絵専攻だった
そうで、器にもその技法を用いられて
います。

本体の土と化粧、釉薬は本来それぞれ
とても剥がれやすく、守人さんも随分
研究なさったのではないかと思います。

錆びたものであったり、
朽ちていくものであったり。

自然のもの、または人工物であっても、
自然の中に風化して行くものの中には
「綺麗」とは違う、何とも言えない
美しさが垣間見えます。

「美しい」とはイコール「綺麗」
ではないのですね。

そういったものを愛する守人さんならではの
「裏」です。

そんなことを思いながら、時々それぞれの
うつわの裏をしばし眺めています。
お越しくださったら、一枚一枚の裏側まで
堪能して頂けたら嬉しいです。

(こういったものにとにかく目がないので、眺めている時は幸せです(*´-`)!)



[PR]
トラックバックURL : https://hibiyukuri.exblog.jp/tb/27494431
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by yukuri-2006 | 2017-09-15 13:04 | Trackback | Comments(0)

岡山市北区撫川173-1


by yukuri-2006
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30