その間もガラスは水あめ状態ですから絶えず吹き竿を回していないと
垂れていきますし、成形できたら徐冷炉に入れないとあっという間に
割れていきます。
無駄なく素早い動作が必要です。
(作ってくださったコップも、目の前でたちまち胴体と底が分離してしまいました)
焼物を見慣れている私からすると、目が回るような思いです。。
ガラスの窯は、焼物と違ってメンテナンスを除けば
ほぼ年中、ずっと火が入っているそうです。
そのためほとんどお休みもなく、スケジュールも自分ではなく
「窯が決める」
と言われていました。
どんなに体調が悪くても、窯の調子が良ければ仕事をしなければならず
夏は朝5時から制作を始め、お昼頃には切り上げて別の仕事をされるとか。
これは他のガラス作家さんからもお聞きしましたが、日中の作業の継続は
あまりの暑さで体を壊すからだそうです。