
いよいよ明日一日となりました。
鉄瓶を長い間探されている方が思っていたよりおられて、お役に立てて嬉しく思います。
高い技術を持ちつつ、温かく茶目っ気のある鉄瓶を作られる髙橋さん。
質の高さと使い勝手の良さは自信を持ってお薦めできます。
(写真は「ちび丸ネオ キノコ摘み」の紐巻鉉。左から、クルミ染、藍染、柿渋染です)
さて、タイトルにした錆についてです。
鉄瓶の手入れは簡単で、「終わったら乾燥させる」だけというシンプルなものなのですが、初めて鉄瓶を使われる方は「錆びさせてしまったらどうしよう」と心配になる方も多いと思います。
使い続けると「湯垢(ゆあか)」というミネラルの白い膜が鉄瓶の内側についてきます。
(つくほど美味しいお湯の元になります)
使い始め、まだこの湯垢がついていない時に水を入れっぱなしにしたり、乾かさないで濡れた状態のままでは確実に錆びてしまいます…が、もし錆びてしまった場合でも大丈夫です!
(うっかり忘れてしまうということもありますよね汗)
お湯が赤く濁ったり金気臭さがなければそのままお使いになってください(タワシ等では絶対中を擦らないでください。余計錆が出やすくなります)。
お湯が赤くなる場合、軽い錆びでしたら30分湯を沸かしては色を調べて、を何回か繰り返すときれいな透明になります。
それでももしまだ湯が赤かったり鉄臭さが残る時は、出汁パックに前茶を入れて煮てください(ティーパックのものでも大丈夫です)。
鉄分とお茶のタンニンが反応してお茶が黒くなりますが、このまま一日置いて水を捨て、次の日またお湯を沸かしてみてください(この黒い液体が錆を止めるものになります)。
直らない時は繰り返してみてください。
火にずっと掛けていて表に出た錆も、お茶を含ませた布巾で拭くと黒くなります。
お使いになっていてお聞きになりたいことがありましたら、いつでもお問い合わせいただけたらと思います。
今もうお手持ちの鉄瓶があって錆びている場合も、是非捨てずに試してみてください。
※もし錆の出た水を飲んでしまっても、美味しくないだけで体には無害ですので、ご心配されないでくださいね。
最終日明日もお待ちしております。
少なくとも月曜日にはHPに作品アップさせる予定ですので、ご覧くださったら嬉しく思います。
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鉄瓶と暮らす
森のてつびん屋 髙橋大益 個展
2022.12.3 sat - 12.11 sun
11:00 - 17:00 期間中無休
※展示会後通販予定しています
オーダーもご相談ください
岩手県雫石で鉄瓶を作られている髙橋大益(だいえき)さん。
6年ぶりの鉄瓶展です。
人柄の滲んだ愛らしい鉄瓶に前回もとても好評をいただきました。
鉄瓶で沸かしたお湯はまろやかで美味しいだけでなく、吸収の良い二価鉄も摂取できます。
「鉄瓶は使い方が難しいのでは」というお声を頂くこともございますが、お手入れは簡単でお湯を沸かし使用後に乾かすだけ。
暮らしに取り入れて毎日楽しんでいただけたらと思います。
蓋に付いた持ち手を「摘み(つまみ)」というのですが、ペンギン、猫、犬、灯台、家など様々な摘みがあります。
本体と蓋の摘み、お好みの組み合わせでオリジナルな鉄瓶をご注文いただけます。
※サイズにより合わない場合もございます。
鉉(持ち手)が熱くならないよう、鉉に紐巻のオーダーもお受けいたします(藍染・柿渋染・クルミ染の3種類ございます(4000円~))